逆説からみる信長像
当時の宗教的観点や社会情勢、常識に照らすと、とかく批判されがちな信長にまつわる行動にも、動機や理由があるという話の展開です。
確かに、今私達の行動を、過去や未来の常識にはめて判断されると、相当誤解かれた解釈になるかもと考えさせられました。
正しいかどうかは別として、こういう視点で歴史をみると、新たな側面がみえてくるような気がしました。
信長の偉大さが分かる本!
本書を読了して感じられることは、井沢氏も後書きにて叙述されているよう に、織田信長は世界史級の人物・英雄であるということである。 ともすれば残虐極まりない暴君として描かれがちな信長像は、なるほどそれは 決して間違いではなくとも、一面的な見方に過ぎないことが了承されると思う。 譬えば、あの悪名名高い比叡山焼き討ちも、信長には其れを断固として行うに 足りる合理的理由があったことも、本書の記すとおりである。 ただ一つ残念なことがあるとすれば、光秀の反逆の理由に説得性がやや欠けることだ。 しかし、それを差し引いても本書には十分な価値があるだろう。
あなたの信長観が360度変わる!?
天下統一をはっきりと意識した最初の大名であり、それが日本史上大きな変わり目にあたるというだけあるので、この巻では一冊まるごと織田信長の意志と業績について書かれています。ポイントとしては…。 1 信長は宗教嫌いではなかった。 2 信長は自身が仏教やキリスト教などを越えた神になろうとした。 の2点。いずれも表紙に書いてあることですが…。 日本人の宗教観を変えることになった信長の態度(所行?)は、日本史(宗教史)を考える上で重要な指摘といえるでしょう。
新しい信長像
資料第一主義で歴史的背景の欠如した従来の日本史観を再検討し、日本史に新たな視点を提供する「逆説の日本史」シリーズの第10弾。本書でも著者のオリジナリティあふれる学説をもとに、明快に日本史を紐解いている。織田信長は世間で認知されているような、合理主義者・無神論者ではなかったという注目すべき持論を展開しており、一読の価値がある。 特に宗教的観点からの安土城の考察は興味深い。宗教的背景を重要視する著者ならではの大胆かつ精緻な分析に、読者は今までの織田信長像を覆されるだろう。
なるほど
これより前のシリーズを読んでいないのですが、織田信長に興味があったので読んでみました。著者の強調する、宗教的知識に基づいた観点からの歴史考察の必要性については、確かにその通りだと思う。また資料的裏付けを偏重する歴史研究者への提言にも、ただの歴史ファンの私としては同意できた。そして、心理学の側面から信長の真の姿を追求してみよう、と呼びかけることの必然性にも納得がゆく。もちろんどんなに研究しても400年以上も前の人間の真の姿を解明できるとは思わないが、その過程を見てみたい、そう思わせる内容でした。
小学館
逆説の日本史〈11〉戦国乱世編―朝鮮出兵と秀吉の謎 逆説の日本史〈9〉戦国野望編―鉄砲伝来と倭寇の謎 (週刊ポストBOOKS) 逆説の日本史〈12〉近世暁光―天下泰平と家康の謎 逆説の日本史〈8〉中世混沌編 室町文化と一揆の謎 逆説の日本史〈7〉中世王権編―太平記と南北朝の謎
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